伊賀上野
伊勢神宮初詣の帰路に伊賀上野に立ち寄りました。伊賀上野は芭蕉生誕の地であり、多くの関連史跡が有ります。今回、芭蕉庵五庵の一.蓑虫庵を訪ねてみました。ここでも収蔵品について新たな発見が有りました。嵐牛蔵美術館収蔵品:服部土芳俳諧本三冊子(白冊子・赤冊子・黒冊子)※これらが有名な三冊子であることが確認出来ました。
〇蓑虫庵(みのむしあん・さちゅうあん)平成18年撮影
蕉門伊賀連集服部土芳が結び、元禄元年(1688)入庵。後に芭蕉が訪ね、面壁の像をえがき「みの虫の音をききにこよ草の庵」と賛したと言う。この上五をとって【みの虫庵】と呼ばれるに至った。(伊賀市・財団法人芭蕉翁顕彰会文献による)
服部土芳(はっとりとほう)
服部氏。保芳。通称半左衛門。木津三郎兵衛保芳の三男。伊賀上野の藩士。服部家の婿養子となり、養父と同じく内海流の槍術をもって仕えた。貞享3年(1686)30歳で致仕。俳諧は芭蕉に学び初め芦馬と号す。のち蓑虫庵に改め、元禄2年秋の頃芦馬を土芳と改めた。極めて丹念篤実な人で、俳諧の筆録類は多かった。
蓑虫庵 門
蓑虫庵敷地内 芭蕉堂